大会を顧みて
第8回日本マスターズ柔道大会
事務局長 小 林 潔 司
はじめに、小生の柔道の通常の活動拠点は東京日比谷の丸の内柔道倶楽部であり、倶楽部の先輩諸氏が日本マスターズ柔道協会の役員(野口宏水名誉会長、清水正敬会長、清家春夫副会長、毛利 修副会長、伊藤久雄専務理事)をされている関係で、また自宅が千葉県習志野市(東京駅よりJR快速電車で30分)でもあることから事務局長へのご下命があり、平素のその高誼に対し、報恩の念を以て謹んで拝受させて頂くこととなりました。
前年開催県である新潟県柔道連盟より、大会運営に関する資料等を送って頂き、本年4月に自宅を事務局として立ち上げ、6月1日より当協会ホームページでの告知、7月1日からはダイレクトメールによる大会要項、申込書を送付し広報活動・参加者の募集、協賛広告・協賛金の営業活動を行って参りました。
今大会から新しい手法を導入した点として、
①選手を応援する際に識別しやすくするため、また選手自身の自己意識の改革・啓発のため、そして主催者の立場として競技・試合進行の円滑運営を図るため柔道衣にゼッケンを縫い込むことを参加の条件として実施
②本大会会場が日本武道館研修センターとのことで、(財)日本武道館より大会の後援を頂き、併せて団体男子優勝チームに対して優勝杯と賞状の提供をいただきました。男子団体決勝戦では、丸の内柔道倶楽部と三田綱町倶楽部が10人制で5勝5敗で引き分けなく同率となり、代表決定戦を適用出来ず、主催者の判断で今回に限り両者優勝となりました。
③ボランティアー審判の導入
競技参加者の中で70歳以下、顧問審判員、Bライセンス以上の審判資格を保有している方にボランティアー審判員としてのご協力頂くことが出来ました。
④大会運営実務においては、ほぼ全部門にわたって当協会本部実行委員会がその任を担当しました。初日の試合の開始時や、表彰式に関して不行き届きの点が多少はありましたが、当協会としては何ものにも代えがたい大変貴重な経験を積むことができました。
⑤電子メールによる参加受付の導入
今回の大会申込数は電子メールが121件、FAXが292件に仕分けられますが、FAXの80%が8月末日の申込締切日前の1週間に集中しました。一層の事務局業務の経費削減と作業効率の見地からも今後は電子メールでの申込が促進されるよう参加者の理解を図って行きたいと考えます。
⑥国際武道大学の全面協力
大会は地元勝浦市の国際武道大学武道学科の協力を頂き、学生延べ105名を動員派遣して頂き、会場設営、受付、競技係員、撤去、清掃などの業務をチームワークを以て手際よくして頂きました。
本年はニュージランドより6名の参加者を含む410名の選手が参加致しました。従って国内の単独大会としてはほぼ昨年と同規模の大会が開催されたことになりました。
今回の大会に係わって頂き大会を成功裏に導いて頂いた全ての皆様には、衷心より御礼と感謝を申し上げます。