寝業研究会とは
寝業研究会は、1996年に北千住のタクシー会社の道場を借りて、寝業の研究を目的に、木村政彦氏の次の拓大主将を務めた野上和巳先生の元に始まりました。野上先生が逝去された後、平田鼎先生を迎えて、本格的に高専柔道を追求する稽古のスタイルを確立し、今日に至っています。
1998年に平田鼎先生が逝去された後、2005年ごろから、中央区立総合スポーツセンターに稽古場所を移動、毎週土曜日の午後3時スタートで、ほぼ2時間半、寝業を中心に稽古を続けています。
まず、並んでの挨拶のあと、独特の準備運動が開始(約20分)。打ち込み(20本×3回)、立ち技乱取り(3分×3本)をやったあと、いよいよ寝業の乱取りが始まります。参加者全員が2列に並んで、相手を変えては3分を10人とした後、水分を接種。さらに3分を10人とした後、10分間の休憩に入ります。
次に行うのは、元立ち乱取りで、元立ちの人は各3分間の乱取りを5人と行い、それが終わると、元立ちを変えてもう一度3分を5人と行って、その日の寝技乱取りは終了する。
その後、技の研究が始まります。 研究の課題は参加者が技の疑問点を提示、それに対し参加者が意見を出し合いながら、進めていく場合と、得意な技を一人が紹介し、それを各自が実際に試してみるといった形で進められます。
高専柔道とは
大正3年から昭和16年までの30年間にわたって、旧制高校や専門学校で行われていたもので、立ち技のない寝技だけのスタイルで行われていた柔道です。柔道技術の中でも、センスに頼る部分が大きい立ち技に比べて、寝技は練習量がそのまま実力に反映されると言われており、母校の名誉のために、選手達は、生活のすべてを稽古と技の研究に捧げたと言われています。全国規模で行われていた高専柔道は、学生たちのたゆまぬ研究によって寝技の真髄を究めたとまで言われるほどになりました。
現在でも、東大、京大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大の7つの大学によって七帝柔道としてその技術の一部は受け継がれ、毎年7大学による七帝戦が開催されている。
平田 鼎(ひらた かなえ)
大正11(1922)年、岡山県出身。寝技の津山と呼ばれた柔道の名門、旧制津山中学に入学と同時に柔道を始める。中学時代から頭角を現し、3度の全国優勝を果たしている。高専柔道の強豪校・関西学院高等商業専門学校、通称・関学高商に進学し、レギュラー、キャプテンとして活躍した。
稽古予定
※団体予約の稽古日は、スポーツセンター入り口での利用券の購入は不要です。
個人利用の稽古日は、利用券を自動販売機で購入してください。
1月05日(日) | 11:30~14:30 | 中央区スポーツセンター | 団体予約 |
1月12日(日) | 18:30~21:30 | 中央区スポーツセンター | 団体予約 |
1月18日(土) | 15:00~18:00 | 中央区スポーツセンター | 団体予約 |
1月25日(土) | 15:00~18:00 | 中央区スポーツセンター | 個人利用 |
2月01日(土) | 15:00~18:00 | 中央区スポーツセンター | 団体予約 |
2月08日(土) | 15:00~18:00 | 中央区スポーツセンター | 個人利用 |
2月11日(火) | 11:30~14:30 | 中央区スポーツセンター | 団体予約 |
2月15日(土) | 18:30~21:30 | 中央区スポーツセンター | 団体予約 |
2月22日(土) | 15:00~18:00 | 中央区スポーツセンター | 個人利用 |
2月24日(月) | 11:30~14:30 | 中央区スポーツセンター | 団体予約 |
・11日及び24日は技の研究中心で緩く行う予定です。乱取りや形の練習等自由に使ってもらって構いません。
・「団体予約」の日は道場利用料も参加料も無料ですが、「個人利用」の日は道場利用料が必要です。
・個人利用日は必ず利用券を購入し受付に提出して下さい。
中央区スポーツセンター
中央区日本橋浜町2-59-1 浜町公園内
https://www.chuo-sports.jp/facility/
都営新宿線「浜町駅」徒歩2分
港区スポーツセンター
港区芝浦1-16-1 みなとパーク芝浦内3階
https://minatoku-sports.com/
JR「田町駅」東口徒歩5分
荻窪体育館
杉並区荻窪3-47-2
https://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/sports/taiikukan/1007041.html
JR中央本線・東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」徒歩7分
東京武道館
東京都足立区綾瀬3-20-1
https://www.tef.or.jp/tb/
東京メトロ千代田線「綾瀬駅」徒歩約5分