2019年日本ベテランズ国際柔道大会(第16回日本マスターズ柔道大会)を終えて

2019年日本ベテランズ国際柔道大会(第16回日本マスターズ柔道大会)は、5月18日・19日の両日、福井市の福井県立武道館に於いて、盛大に開催されました。
本大会には、13ヶ国からの外国人を含め726名の選手が参加、内初参加も200名を超え、講道館を除いた地方大会としては、過去最大の参加者となりました。
また、70歳以上の出場者は86名であり、まさに生涯柔道を目指す柔道家が鍛錬の成果を発揮・確認する舞台となっております。

開会式では、全日本柔道連盟専務理事・中里壮也大会委員長及び日本マスターズ柔道協会・吉成隆杜会長の挨拶が行われた後、今大会に出場する80歳以上の功労賞受賞者8名を代表し杉原 尚氏に賞状が贈られました。
第1回大会から連続出場となる15回出場表彰は、該当者14名を代表して中島 忠氏に、10回出場表彰は、該当者12名を代表して向 博文氏にそれぞれ賞状と記念品が贈呈されました。5回出場表彰では、該当者41名を代表して齋院志津子氏に賞状が贈られました。その後、選手を代表し、地元福井県の平本恭子氏が、力強く選手宣誓をし、形の競技へと移って行きました。


形の競技は、7つの形に67組が挑戦、団体戦には、男子は海外2チームを含む41チーム、女子は6チームが出場し、大声援の中、激しい熱戦が繰り広げられました。
団体戦男子は、昨年に続きセキュリティパワーズ(東京)が優勝、女子は、のむまつ和歌山(和歌山)が優勝しました。昨年ご逝去されたリック・リトルウッド氏の名前をチーム名として参加したニュージーランドチームは、国内の強豪チームを次々と連破し準優勝しました。海外からの参加者も年々増加し、実力も年々上がって来ていると感じました。


19日には、最初に石川県柔道連盟所属女子選手による柔道舞踊が披露された後、年齢別・体重別の個人戦が行われ、30歳台~80歳台の選手が、それぞれの目標である優勝や昨年の雪辱を果たすべき、力のこもった熱戦が展開されました。


なお、18日夜には、日本マスターズ柔道協会主催の懇親会が福井パレスホテルで開催され、海外からの参加者を含め160名が集合、国際交流が図られるとともに、久しぶりの再会を互いに喜び、柔道談議に花が咲いておりました。
余興では、坂東流師範である清家名誉会長夫人の指導により、「2020年東京オリンピック・パラリンピック音頭」を全員で踊り、懇親会は大いに盛り上がりました。
最後に、来年の再会を約束し、全員で記念写真を撮ってお開きとなりました。


(文責:専務理事 浅田 三男)