ブックタイトルmasters2019

概要

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38会報 <日本マスターズ柔道> ２０１９年１月９日第10回ＩＪＦベテランズ国際柔道大会参戦記日本マスターズ柔道協会　副会長　西久保 博信●9回目の国際大会　ブリュッセル（銅メダル）、アトランタ（金メダル）、ブタペスト（団体戦・銀メダル）、モントリオール（形・銅メタル）、フランクフルト、アブダビ（銀メダル）、マラガ（銅メタル）、フォートローダーデール（フロリダ）、２０１７年のイタリア（サルジニア島）は欠場、２０１８年メキシコ・カンクン大会に9回目の国際大会参戦を果たした。●第10回ＩＪＦベテランズ国際柔道大会　メキシコ・カンクン大会は参加国45カ国、総参加者数789名（男性663名・女性126名）参加者数3傑は第1位フランス148名、第2位ブラジル144名、第3位アメリカ68名。因みに日本からの参加者は日本マスターズ柔道協会の9名を含め18名でした。●11月15日成田⇒メキシコシティ⇒カンクン　日本マスターズ柔道協会の選手9名、応援団（奥様方）2名、添乗員1名計12名のツアーは10月15日14時25分、勇躍成田を出発一路メキシコシティへ、日付変更線を越えて同日12時55分メキシコシティ到着、16時35分メキシコシティ発、17時30分漸くカンクンに到着。かって経験のない長い長いフライトで夕食もほどほどに深い眠りについた。●11月16日登録・計測（計量）　前日16時間を超えるフライトで計測出発まで自由行動となり、カンクンの朝日をカメラに収めたり、プライベートビーチを散策したりして昼食後ホテルを出発、登録・計測会場の「イベロスターカンクン」へ、例年3時間以上の行列を覚悟して遅めの出発をしたのだが会場の行列の形状が違う、先着者は椅子に座ってＩＪＦの職員から配られた調査票に登録に必要な項目に書き込みをして順番待ちを、順次空いた椅子に後から並んだ者が座る、その席を譲ってくれたのが明らかに日系人の顔をしたブラジルの選手だった。ブラジリアン柔術を含め世界1の柔道人口を誇るブラジルと世界2位のフランスから三桁の選手が来ているのに日本人は18人、もっと海外の試合に参戦すべきであるとつくづく思った。9選手全員、登録・計量をパス。ホテルに帰っての夕食は一番盛り上げるところだが、Ｍ8（65～69歳）2人、Ｍ9（70～74歳）2人、Ｍ10（75～79歳）5人、の顔ぶれでは大食漢がいないせいか、メキシコ料理が合わないのか？酒豪がいないのか、明日の試合に備えてか？「テキーラ」飲んだのは私一人で寂しかった。●11月17日　Ｍ6～Ｍ10大会参加　Ｍ10（75歳～ 79 歳） 一回戦の対戦相手はラトビアの「AzarovsVa r enchin」選手、ベテランズ大会常連の選手でスペイン・マラガ大会で優勝している。私とは過去「アブダビ大会」「フロリダ大会」の2度対戦している。アブダビでは一本勝ち、フロリダは僅差の優勢勝ちと2度とも私が勝っているが体幹力の強い選手である。組んで30秒過ぎ「横捨て身」気味に左に振られて「技有り」そのまま引き手を絞られて崩れ袈裟固め「技有り」合わせ一本で敗退、敗者復活3位決定戦にも敗れ「フロリダ」「カンクン」二大会連続メダルなしの屈辱を味わった。「両膝関節変形症」進行の影響にはしたくないが確かに防御が弱くなっているのか？日常の精進努力が足りないのか？80歳（ＩＪＦの試合出場制限）迄、後残すところ4年間チャレンジを続ける決意を固めた。●10月18日 「チチェン遺跡」へ　7時30分チェックアウト後、専用バスでホテル出発、途中現地ガイド（日本人女性）からメキシコに関するレクチャーで面積は日本の5倍であること。旧領土は現アメリカのカリフォルニア州、テキサス州、アリゾナ州を含む広大な面積を有していたこと。アステカ文明、マヤ文明を築いた原住民のこと。特に原住民は身長150㎝代頭が大きく、首が短く、背が丸い、これは重量物を額に掛けた帯で引きずった名残であるとのこと。スペイン人との混血が進む中、人口の2割を占めているとのこと。アメリカ・トランプ大統領の国境に〝壁を築く〟宣言に対して、〝もともとメキシコの土地だ、壁の手前に穴を掘って向こう側に出るだけ〟と意に介していないようだ。メキシコと日本との関係は良好とのことで、現在日本の自動車メーカー5社がメキシコに生産工場を置いている。メキシコで走行している車の２／３が日本車であることも納得がいく。今後ももっともっと日本からの進出を歓迎する政策がとられている。中心街の交通渋滞も激しく至る所で警察のパトロールカーを見かけたが警察官が市民から尊敬を受けていないという話には驚いた。その理由として車を止められ免許証の提示を求められると免許証の裏側に添えて紙幣を出すと人に見られないようにお金だけ受け取り免許証を返す、袖の下ではなく、袖の上（買収）がまかり通るから。第二の理由、警察官には学歴・職歴を問わず誰でもなれる、警察官になったからといって親類・縁者誰も評価してくれないらしい。この話には吃驚した。●ユカタン半島とマヤ文明　「０零」の発見はインド人と長い間伝えられてきたが、最近その定説が覆され、マヤ文明が数百年前から使っていたことが証明された。更に「チチェンイッツアー」のマ