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概要

masters2019

16会報 <日本マスターズ柔道> 2019年1月9日た今でも、仲よくお付き合いしてくれる方は少なくない。しかしながらそればかりではなく、性分として、柔道に適していたのかも知れい。もともと負けん気が強く、物事は突きつめてゆく方である。投げられても、絞められても喰らいついてゆくという面が、ここまで継続できている大きな要因の一つと思っている。しかしながら、講道館で稽古するようになり、また、マスターズ大会に参加するようになってから、これまでのように〝性格〟だけで柔道をしていた考えが一変する。講道館でいつも頭が下がるのは、一般社会ならとうに定年で引退しているような年齢の方々が、白帯を締めて礼法や受け身、つまり一から懸命に学んでおられる姿に接してからである。この方たちは社会では相当の地位にあったのだろうが、それを忘れて第二の人生を柔道の修行に求めたんだろうなと思ったわけである。初心に戻って本当に自分に必要なものを追求する、そんな「精力善用」があってもいい。そう思うとやはり感動を禁じえないのである。またマスターズ大会で毎回感心するのは、高齢の参加者の方がいきいきとしておられることである。若いころ、よほど鍛えたのだろうが、その鍛練を継続しているからこそ実戦の場に立てる。それが、私たちのように後に続く者に気力を与えてくれる。後進を育ててこその先達者である。そんな「自他共栄」があってもいいのではないか。今後自分は、いかに柔道にかかわっていくべきか?私も還暦の大台に乗ってしまった。でも、勝ち負けさえ度外視すればまだまだ高校生や大学生と十分乱取りできるし、毎日トレーニングも欠かさない。今風の言い方をすればまだまだ「伸び代」はある。ケガをしたことがない、させたことがない、これだけが自慢だけれど、もっともっと強くなりたいし上手になりたいのである。現在小学生数人に柔道を指導しているが、自分が無心で柔道が好きでなければ、子供たちは敏感だからすぐ離れて行ってしまう。実際子供たちから学ぶことも多い。いっしょに鬼ごっこで走り回ったり、体を動かして率先していかなければ彼らはついてこない。徹底した現場主義と当事者意識、これを信条として今後も柔道とかかわっていきたい。まず、自分の精力が善でなくてはならないが、それを他にさりげなく学びとってもらう。そんな私の「精力善用・自他共栄」である。初参加で優勝来年も大会参加を目標に精進したい千葉県 石井 大輔(M2・73 ㎏) 第15回愛媛大会に初めて参加させて頂き優勝する事が出来ました。昨年の和歌山大会にも参加しようと思っておりましたが、大会申込直前に左膝靭帯断裂をしてしまい、欠場する事となってしまいました。翌年の愛媛大会に参加する事を目標に、先ずは怪我の完治に努め、リハビリとトレーニングを続けてきました。又、怪我が怪我なだけに中々柔道が出来ずに、ウエイトトレーニングを地道に続けてきました。柔道を再開した当初は、恐怖心から中々技が掛けらず、消極的な柔道しか出来ず、歯がゆい思いばかりでした。普段私は練習拠点として子供(小学校5年生・小学校2年生)の通う道場と母校の市立船橋高校で練習をしていますが、中々高校生とは稽古が出来ず、小学生や中学生と体を動かす程度にしか練習が出来ずにいました。 しかし愛媛大会優勝を目標に地道にリハビリとトレーニングを続けてきました。励みとなったのは12月(平成29年)に生まれたばかりの三男に誕生のお祝いのメダルを渡してやる事!又小学生の大会を控えた長男・次男と共に「確固とした目標設定」をして一日一日無駄にする事無く、勝っても負けても良いので互いに「柔道を通して青春ごっこをやろう!」「父は優勝!子供達は県大会入賞!」と共に目標を立てて精進していきました。 この目標に向けて子供達とは道場で目標を持たせた高い意識での稽古を、休みの日や練習の無い日は、私が仕事で居ない日でも、目標に向けて子供たちは自ら坂ダッシュや階段ダッシュ等のトレーニングをする姿がありました。私自身も仕事帰りに必ずトレーニングジムに立ち寄り、2時間のウエイトトレーニングをし、そのままスーツと革靴をリュックに入れ(荷物:5キロ位)、そのまま減量着を着て5キロ走って帰るというトレーニングを雨の日でも毎日続けてきました。 そんな事を続けていくうちに、他にこんなにトレーニングして努力している人間はそうは居ないだろうと自分への自信にも繋がっていきました。とはいえ靭帯が切れている状態でもある為、不安と自身とが相互に心の中で葛藤している日々が続きました。 大会出場にあたり、自身の減量の為も(5キロ程度)ありましたが食事管理も徹底しました。色々と調べて、減量に協力してくれた妻にも感謝しております。(こうでも言っておかないと夫婦間も上手くいきませんから(笑)) 子供たちも自分と一緒に毎日不器用なりにも努力していきました。靭帯が断裂していましたが、リハビリの一環として下半身の筋力強化にも取り組み靭帯が切れている分、筋力でカバーするしかありません。又柔道を再開してもテーピングとサポーターで毎回ガチガチに固めて稽古。柔道内容も散々なもので軸足である為、得意技の背負い投