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概要

masters2018

6会報 <日本マスターズ柔道> 2018年1月9日く考えさせられる年頃になりました。 近年出場した大会を顧みると、一昨年の大会では、心臓の機能に異常を起こす疾患を抱えた状態での参戦となり、決勝戦を前に発作が起きるというアクシデントにみまわれてしまった。それによるパニックで過呼吸と貧血に襲われ、立ち上がることも出来ず、絶望感を露わに横たわっていると、付き添いに来ていた息子が「お父さん、救護班を呼びに行こうか」と声を掛けてくれたことで、「このまま負けるわけにはいかん」と己に活を入れて、気力を取り戻すことができ、覚悟を決めて試合に挑んだのでした。。 翌年の大会では、大会一ヶ月前に、心臓の手術を終えて出場しました。担当医からは、「治療薬の影響で、ちょっとした衝撃でも出血する恐れがあり、出血すると血が止まらなくなりますよ。」と警告され、ホラー映画の流血シーンを思い浮かべながら(笑)、出場を決断したのでした。 今大会では、大会の三ヶ月前に痛めた半月板損傷の痛みが消えず、膝を曲げるだけで激痛が走る最悪な状態での参戦でした。周囲の方からは、試合を辞退するよう優しい言葉を掛けてもらったにも係わらず、膝が曲がらないように、テーピングでガチガチに固めて出場を強行しました。 気は若いつもりでいても、歳を取れば自然と体は思い通りにいかなくなる。まさに「よる年波には勝てぬ」ということわざ通りである。しかし、そんな言葉に甘んじて、自分に優しく穏やかな人生を歩む気持ちはさらさらない。たとえ、途中で倒れたとしても、もとより己が望んだこと、命に替えても夢を実現させることに大きな意味があると思う。 この度、幸いにも四年連続五度目の優勝を果たすことができたことにより、これまでの柔道キャリアを踏まえて、これからの修業の糧とし、今後の大会に向け、さらに思い入れ一際強く、意地を貫き、意地をぶつけたいと考えています。 最後に、日本マスターズ柔道協会役員の先生方並びに、大会役員皆々様の日々のご尽力に深く感謝し、紙上をお借りして心よりお礼申し上げます。強い父親の姿を見せたい―五連勝達成愛媛県 川野 英二(M2・60㎏) 私が日本マスターズ大会に初めて出場したきっかけは、大学時代の先輩から「第十回大会はアジアマスターズを兼ねる大会だから、出場して、一緒にアジア一位になろうよ!」というお誘いからでした。当時三十五歳でした。 思い返せば、国体の出場を逃し、県体重別も連覇が途切れた三十一歳に第一線を退き、稽古は続けてはいましたが、これからは柔道と接する機会はなくなるのかな?と思っていた時期でもありました。丁度そのタイミングで、先輩からのお誘いもありマスターズ大会に出場するようになりました。第十四回和歌山大会で五回目の出場となり、毎年苦しい試合ばかりでしたが、M2・60㎏で、五年連続で優勝することができました。 さて、二〇一八年は愛媛県松山市で第十五回マスターズ大会が開催されます。二〇一七年に開催された愛媛国体の影響もあって、愛媛県の沢山の先生方からマスターズはどんな大会?等々の質問がありました。愛媛大会では多数の愛媛県の先生方が出場するかもしれません。個人的にそれも楽しみです。 現在、仕事をしながら、朝は自分のトレーニングをし、夜は週三回、柔道会で幼児から中学生までの五十人ほどの子供たちの指導をしています。 指導には四苦八苦していますが、子供たちの成長する姿を見るのがとても楽しみです。柔道会でも事務局をし、毎週のように子供たちの試合があり、監督として引率しています。マスターズ大会に出場する前に思っていた状況とは正反対で、現在、どっぷり柔道漬けです。(笑) 我が家の末っ子の幼児も今年度から柔道を始め、子供四人全員が柔道をしています。家の動きが柔道を軸に回っています。これからも強い父親の姿が見せられるように頑張っていきたいと思います。 最後に、日本マスターズ柔道協会の今後益々の発展と会員皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。日本マスターズ柔道大会の魅力と感謝? 個人戦で三連覇茨城県 羽生 利彦(M8・73㎏) 私が日本マスターズ柔道大会に参加したのは、二〇一三年で、教え子から日本マスターズ柔道大会が講道館で開催されるのを知らされ、団体戦にだけ六十歳代の副将で参加し、結果は「第五位」で、大変悔しい思いをしました。 二〇一四年には団体戦に六十歳代の副将として、個人戦には始めて六五歳~六九歳のM8のカテゴリーでエントリーし、初優勝し「金メダル」を頂きました。