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概要

masters2018

会報 <日本マスターズ柔道> 2018年1月9日5連勝街道を進む五連覇のあと七連覇、気力の続く限り精進したい愛知県 上田 一美(M6・73㎏) 私がマスターズ大会に出場したのは、第二回埼玉大会(四十四歳)からでした。実業団の現役を退いてから、この大会があることを知り、後輩と出場し優勝することが出来ました。これを機会に練習に励み、トレーニングを重ねました。その成果もあり次の第三回も優勝し第六回まで五連覇を達成することが出来ました。 しかし、第七回の新潟大会は初戦で敗退。しばらくショックで立ち直れませんでした。これを機にもうやめてしまおうかと思いましたが、次の大会の開催地は地元千葉だったので、もう一度優勝するぞという気持ちでより一層の練習に励みました。高校の同級生や先輩、後輩、家族の激励もあり、地元で優勝することができました。背負投げ、体落し、巴投げ、寝技を得意として次の第九回も優勝し、第十四回まで七連覇を達成。十二勝一敗です。 会社の後輩たちにはとても感謝しています。練習相手になっていただけるからこの記録があると思います。試合に出る以上、勝ちにこだわってきました。もちろん相手がいるから試合が出来る。敬う気持ちは忘れたことはありません。一年に一回の大会に向けて自分が努力し、練習をつむことで心技体を良好に維持できています。 年をとる度に体が硬くなり、ちょっとした怪我も治りにくくなっていると思います。ですが一つの目標に向けて努力する姿勢が大切だと思います。また、選手同士の対面や高校の後輩との出会い、色々な地方に行けるのもモチベーションの維持になっています。 今回の大会の一ヵ月前、走り込みから右膝を痛めてしまい、棄権しようかどうしようかと迷っていました。しかし、今まで稽古してきたことが水の泡になると悩んだ末、テーピングを巻き、出場、優勝することができました。 マスターズに向けて事前準備や体重コントロールをすることで、背筋がしっかりし、闘争心をかきたて稽古することの大切さを痛感しています。体力、気力が続く限り、日々精進したいと思います。ますますのマスターズ大会のご発展をお祈りいたします。5連覇達成―多くの人々の力が私を成長させた長崎県 中山 直秀(M3・66㎏) 和歌山県白浜町で二〇一七年日本ベテランズ柔道大会が行われました。この大会でM2・M3合わせて、66㎏で五年連続の優勝することが出来ました。 毎年、精神面・身体面を見つめる為に柔道に取り組んでいます。今回は、不摂生により、15㎏の減量の為、通常より早い、三か月前より減量・トレーニングを開始しました。柔道の技術面においては、新しく出来る事を増やすようにし、柔道のスタイルを少しずつ、年代に合うように自分の身体と相談しながら取り組んでいます。特に今回は、体の重心の位置を考えること、連続技を一つ増やす事の二つを目標にしました。また、今回の大会では、中学時代の友人が試合前のアップの打ち込み相手に大阪から駆けつけてくれました。お陰で、試合に向けてスムーズに身体を調整することが出来ました。友人とは二十年ぶりに道着で組みましたが、柔道を通して出来た絆を強く感じ、大会に出場して良かったと思える瞬間でもありました。この大会に出場するにあたり、沢山の方々の力をお借りしました。まず、長崎の平戸少年柔道クラブで基本的な練習をさせてもらい、近隣の道場へも練習に行かせて頂きました。快く練習を受け入れて頂き、心より感謝申し上げます。そして、妻には、一日三食と練習前の食事など、スタミナが落ちないように、食事のメニューを組んでもらいました。この大会を通して、年齢を重ねるごとに、食事の大切さを感じるようになりました。 他にも沢山の方々に助けて頂きました。試合の結果は嬉しいですが、試合にたどり着くまでの過程全てが私を成長させてくれる財産だと感じました。 第十五回大会の愛媛でもみんなの力をお借りして、試合にたどり着くことが出来るように、日々努力していきたいと思っています。人生、意地を張れば面白い? 五度目の優勝で兵庫県 片山 幸昌(M4・100㎏) 「かつて、武道家と言われる方達は、今私が迎えようとしている晩年期という急速に体力の衰える時に、一体なにを思い、どのように鍛錬し、精進していたのだろう。」ということを深