ブックタイトルmasters2018
- ページ
- 38/40
このページは masters2018 の電子ブックに掲載されている38ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは masters2018 の電子ブックに掲載されている38ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
masters2018
38会報 <日本マスターズ柔道> 2018年1月9日わたる減量は無に帰した。で成績はというと銅メダルで、教え子達への帰国報告になんとか格好がつけられた。フロリダと今回と二度の体重統合の憂き目にあったので、次回から減量はやめて、あるがままの体重で大会に臨むことにした。 大会で私が感じたこと。また今後のベテランズ大会について。○会場を歩いていると、ポンと背中を叩かれ、振り向くと二人の選手がいっしょに写真をと、自撮棒を取り出して写真を撮られたり、また表彰後に会場でメダルを掛けて写真を撮っていると、小学生がひょこひょこと畳に上がって側まで来ると、メダリストの私と写真をいっしょに撮りたいといってきた。そして父親らしき人物が、場外からしきりに写真を撮っていた。また観客席で目が合うと、微笑ながら目礼をされたりして、日本人柔道家に対するリスペクトを感じた。○大会の観客席には多くの女性や子どもが見受けられ、おそらく三分の一はいたと思われる。勿論参加する選手の家族はもちろんだが、それ以外の人もけっこういたのではないだろうか。女性群による、お揃いの帽子とユニホームの応援団も来ていて、試合のなかで美技が出ると国籍に関係なく拍手が送られ、特に自国の選手が勝利すると、喝采の嵐であった。私は自国イタリア選手と対戦し、移り腰で見事に投げられた時、ものすごい拍手が会場から鳴り響いたのを記憶している。日本でいつになったら、こうした大会が見られるのであろうか。期待したいところである。○去年IJFの八十歳定年制が導入された。今回M・11で出場しようとした数人の柔道家が参加を断念されたと聞く。今後この定年制導入は徐々に参加者数に影響を与えるであろう。というのは今回の世界ベテランズ大会選手団七名のうち七十歳以上は五名である。(M・8、M・6各一名)年々世界ベテランズ大会への参加者が減少しているなかで、(去年は十三名、一昨年は十四名)七十歳以上の高齢者が大きな比重を占めている。今後M・9以下の参加者が増えないと、個人的な形で世界ベテランズ大会への参加者はいるとしても、日本マスターズ協会としての派遣は消滅してしまうのではないだろうか。それには先ず高額な旅費をできるだけ削減し、できたら少額でもいいから参加者への補助金などを考慮していただき、若年から後期老齢者を包含する重層的なベテランズ選手団ができれば幸いである。○さて、大会会場へ行くとトーナメント表が掲示していない。一番気になる同じカテゴリーの出場選手が何人いるのか、さっぱりわからない。加えて自分はM・9の60 キロなので、去年は66キロに統合された経験から、今年はと気にかけていたが、トーナメント表がないのでどうなったのか気持が落ち着かない。そのうち控え室の入り口にカテゴリーごとの順番と試合場が表示がされたので、通常は出場すべき試合場の進行状態を見ていればいいのだが、やはり自分のM・9の60キロの表示がなく、したがってどこの試合場なのかわからない。たまたま去年フロリダで66キロで試合をしたアメリカ選手に会場で会ったので、どうなっているのかと聞いたら、「あんたは66キロだよ、対戦表はWi-Fi でわかるよ」といった。それで彼が確認のためスマートフォンを取り出して操作したが、どうも不具合で確認できない。どうも会場では通じないようだ。しかしこれで自分は去年と同様に66キロと決まったようだ。そのうち電光掲示板に自分がM・66キロとして名前が表示され、試合場は第四試合場とわかりほっとした次第である。 私が長々と気付いた点を書いたのは、選手たちが共通に持つ、不安な気持を有る程度代弁できるのではと思ったからに他ならないで。なにしろ試合前の様々な確認事項、それに加えての拙い語学力を駆使しての会場でのやり取りは、老年者にとってはとてもしんどいの一語につきる。たしかアブダビやスペイン大会では全柔連から当地に派遣されていた柔道家が会場に来てくれて、有る程度我々の手助けをしてくれたが、今回と去年のアメリカ大会では誰も来ていなかったと思う。世界ベテランズ大会が誰でも自由なオープン参加とはいえ、私を含めて子ども達に柔道で多面的な形で関与している指導者である。ベテランズ選手の一人一人のバックには多くの子ども達が存在していることを忘れないでほしい。 世界ベテランズ大会に指導者が参加すること、メダルを獲得することはきっと教え子達に関心を呼び起こし、刺激を与えつつ、また保護者の見る目もきっと変わるにちがいない。そして近年の青少年の柔道人口の減少を阻止し、引いては柔道の底辺拡大に多少とも繋がると自負している。是非とも全柔連のバックアップを念願するものである。世界ベテランズ柔道大会/イタリア・オリビアに参加して―IJFの大会運営に疑問千葉県 五十嵐 徳英(M9・73㎏) 今年(二〇一七年)も、日本マスターズ柔道協会の「世界ベテランズ柔道大会参加ツアー」に加えて頂き、二回目となるIJFの世界ベテランズ柔道大会に出場しました。IJF大会となる前に日本開催(二〇〇三年