ブックタイトルmasters2018
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会報 <日本マスターズ柔道> 2018年1月9日27柔道から学んだ、正しい身体の使い方を活かした?体幹理論?を開発大阪府 中川 隆(M4・81㎏) 私は中学から大学まで柔道部に所属しました。就職を機に一旦柔道からは離れていましたが、三十二歳で転職してスポーツクラブトライの経営を始め、三十六歳でトライ柔道教室を開いたのをきっかけに柔道を再開しました。 今も経営とスポーツトレーナーをしながら、 子どもから大人まで約四十名の生徒に柔道の指導を行っています。 柔道は私に色々なことを教えてくれました。 その中の一つが『正しい身体の使い方』です。中学時代は力は強かったのですが、思ったように技が掛からず、理想とする柔道ができずに試行錯誤を繰り返していました。 高校に入学し、二年生になった時、部員が三人となり廃部寸前になりました。そこで、柔道部を守ろうと顧問の先生に指導方針の改訂を直訴し、見返りとして、強くなることを約束しました。その時から自分の中で何かが変わったように思います。 力に頼り過ぎず、合理的に相手を投げるということにこだわり、追求していくうちに、ある一つの法則に気が付きました。それは柔道の練習の基本として、どこでも行われている動きなのですが、その意味に気付いた時、身体に安定を感じ、思い通りに動け、相手の動きがよめコントロール出来るようになったり、持久力が上がったことにより、掛けることが出来る技が一気に増えていきました。柔道の真髄である『柔よく剛を制す』『心技体』に触れることが出来たように感じました。 三年生となり、部員も十人に増えたため、廃部を免れ、現在も後輩たちが伝統を守り続けています。 大学生となり、柔道部に所属しながら、更に身体の動きを追求するために、苦手だった持久力系のトライアスロンやマラソンにも挑戦しながら、研究を続けていきました。 現在はそれらの経験、研究結果をまとめた独自の正しい身体の使い方を理論化した『トライ体幹理論』を開発し、柔道だけでなく、陸上競技、フィギュアスケート、サッカー、野球などのあらゆるスポーツ選手や声楽家、演奏者、障害者のリハビリなど、お子様からオリンピック代表、そして年配の方まで指導しております。指導した人が自己ベストや日本記録・世界記録を更新したり、杖なしで歩けなかった人も両手を振って走れるようになるまで回復されています。 柔道をしていなければ、この『トライ体幹理論』を作り上げることは出来なかったと思います。これからも、柔道から生まれたこの理論を使い、多くの人の幸せと笑顔に貢献できるように精進していきたいと思います。 また、日本ベテランズ国際柔道大会においても、毎年激戦区でもある81㎏以下級で優勝出来るように頑張ります。二金会合同稽古京都府 品川 雄功(M6・60㎏) 五十歳代に入り数年前から筋力の低下が顕著に感じるようになり、今までと同じ柔道では長く続けることは難しいと思うようになってきました。そこで、日本マスターズ柔道協会の目標である生涯柔道を実践されている先生方の心構えや稽古を学ぶべく、昨年から年二回のペースで二金会に参加させていただきました。二金会とは日本マスターズ柔道協会の合同稽古で、講道館にて、毎月第二金曜日の午後六時~七時に行われています。ホームページでも概要が掲載されていますが、日本マスターズ柔道協会の会員であれば、年齢を問わず、誰でも参加できる稽古です。参加人数は三十人前後、年齢層が六十代および七十代の先生が中心で、五十代の私は最も若い世代でした。 稽古内容は稽古開始の礼の後、準備運動、受け身、打ち込みと続きます。打ち込みでは、年齢を感じさせない気迫が伝わってきました。乱取り稽古では特に時間設定がないので、通常は乱取り一本あたり四、五分間となります。一般に試合や乱取りではお互いに組み合ったとき、直感的に相手の技量が伝わってくるものです。しかし、二金会の稽古では最初に組んだ瞬間、先生の鍛え抜かれた技量、力量が電気のようにビリビリと柔道着を伝わってきて、全身が感電したかのごとく動きが制限され、終始圧倒されてしまいました。まさに生涯柔道の成果を発揮した技を体感した稽古でした。また、一〇分に及ぶ稽古をつけていただいたこともあり、その時はスタミナを持続させるための重心移動において、合理的な抜重動作を使った技を受けることができ、貴重な体験となりました。 稽古で汗を流した後は、地下レストランの「じぇびあん」において懇親会が開催されます。本協会の三橋会長はじめ役員の方々、指導者としてご活躍さ