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概要

masters2018

会報 <日本マスターズ柔道> 2018年1月9日15人達の助けで、怪我もなく終えることが出来ました。七十歳になったら大会参加は無理かなと思っていたところ、やろうという気持ちがあれば、出来ることがわかり、来年も精進して参加しようと夢が膨らんでいます。 また、世界形選手権大会(イタリア・サルディーニャ島)に石田姉妹組が「柔の形」で出場し、優勝したことは本当に嬉しかった。私も応援に駆けつけた甲斐が有りました。石田姉妹組みはその一週間後の全日本柔道形競技大会でも優勝しました。石田組に続いて岩田・内田組も昨年の大会で「柔の形」四位と頑張っているのも心強いところです。 私が通う「半田少年柔道教室」は、来年四十周年を迎えますが、私が柔道を続けていられ、マスターズ大会に出られるのも、この教室のお陰だと思っています。 稽古相手は、小学生高学年の子供達です。子供達相手になんとか立ち動くことが出来ます。しかし、試合ででも同じように動きたいのですが、頭と体がついていきません。それでも来年は一歩前進した試合がしたいと思っています。 私の年代の選手はほとんどいないなかで、昨年は二人いた相手も、今年は一人になってしまい、「お願いだから来年も試合をやりましょう」と約束を交わしました。 先ずは元気で暮らすこと、怪我をしないことだと思っています。高学年相手の稽古は、受け身が体に応えるのですが、まだまだ未熟だからだと反省しています。来年も無理なく大会に参加できるよう、若い人達の協力のもと、柔道教室に通いたいと思っています。また、これからも柔道を愛し続けてくれる若い人達を見守っていきたいと思っています。 来年の松山大会参加に向けて、精進を続けるつもりです。南紀白浜での悟り東京都 久保 雅昭(M8・90㎏)右側が筆者 二〇一五年嬉野大会の折、お世話になった宿は『入船荘』。源泉かけ流しで 疲労回復には効果抜群だった。二階のベランダは山に面していた。団体戦当日、その山の端から昇る朝日を拝むと、ふとある悟りが開けた。『柔道は強いだけではダメだ。昇段と共に、人間的な魅力も増さなければならない。俺は今後も、柔らかく、優しい、しなやかな柔道を目指すぞ!』 南紀白浜で得た悟り。それは懇親会場『ホテル シーモア』へ向かう途中、広大な太平洋に沈む夕陽を見た時だ。その悟りがどういうものであったかは、一番最後に記すとして、今回の一番の想い出は、日本マスターズ柔道協会副会長 吉成 隆杜先生とのドライブであった。 団体戦前日の金曜日、時間があったので、串本まで行き、昼食。本州最南端の潮岬灯台を見学して、更に那智の滝へ。落差133m! 高さ、水量ともに日本一! 吉成先生は、那智の滝に優勝を祈願され 、M8・81㎏級で 見事優勝! 決勝までの四回戦を全て一本勝であった。 私も当然優勝を祈願したが、結果は二戦二敗の三位。人間はやはり、神仏から応援される存在でなければならない。今後私は、 日頃の行いを改めねばなるまい。 吉成先生との初対戦は、二十五年前の平成五年十月。以来、何度も何度も死闘を繰り広げたが、勝ち目は無かった。そんなライバルの吉成先生と、まさかドライブをご一緒するとは。人様とのご縁、柔道が取り持つご縁に、感謝したい。 さて、南紀白浜で得た悟りとは! それは、『人間の煩悩は無くならないものだなあ』というもの。そんなことは、釈迦が二千五百年前に悟ったことで、今さら実感するのもお恥ずかしい次第。 お後がよろしいようで。第十四回白浜大会で念願の初優勝香川県 宮脇 政美(M9・73㎏) 私と柔道の関わりは、小学校一年生の時、現在会長を拝命している坂出市柔道協会への入門から始まりました。これまでの柔道人生において、特に目立った成績はありませんが、大切な師との出会いがあり、柔道の魅力に惹かれ、また良き仲間に支えられ、ここまで続けることが出来ました。 大会への挑戦は、第三回岡山県大会からです。師匠である来田武先生に勧められ、同朋の中山章司先生、北村岳伸先生と共に四人での参加を楽しみに出場を続けています。 普段の稽古は、朝五時に起床し、近くの聖通寺山の階段を登り、腕立て、スクワット等の筋力トレーニングを毎日二時間。道場では、若い選手を相手に乱取りを行っています。 これまでの大会成績は、第九回山口県大会での準優勝が最高位でした。今大会の準決勝では、山口県大会の決勝戦で抑え込まれ完敗した相手との再戦でしたが、僅差で雪辱を果たすことができました。続く決勝戦も接戦の末、勝利。柔道を始めて六十年あまり、私にとって柔道人生初の大きなタイトルを手に入れた瞬間でした。 大会は、試合だけでなく懇親会等を通して、様々な柔道家との出会い、交流が広がっています。同年代で日々鍛錬しているライバル達、更に努力を続けて