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概要

masters2018

14会報 <日本マスターズ柔道> 2018年1月9日私の柔道 「 PDCA」で「精力を尽す」監事 役田英穂(埼玉県)2017 年東京都高段者大会技術優秀賞受賞(代表) 二つの異質な言葉を重ねて見出しとしましたが、団体あるいは個人での柔道活動の一つのスタイルを表わしていると思っています。後の方の「精力を尽(盡)す」は、柔道愛好家ならよく御存知の昇段証書の文言です。私流には、「精一杯努力を重ねる」と解釈しています。 最初の「PDCA」は、工場勤務現役中によく多用した用語です。内容は、P= Plan(計画)、D= Do(実行)、C= Check(評価)、A= Act(改善)のことで、PDCAのサイクルを回すということは、企業はじめ各種組織でも広く取り入れられている一般的な管理・運営手法です。この考え方が柔道の活動においても有効であると考えています。 マスターズ柔道協会の監事となって三年が過ぎ、この間に正・副会長はじめ、専務理事・事務局長・次長など、多くの役員の交代がありました。しかし協会の運営に停滞も減速もなく、着実に前進しています。役員さん個々の能力・御努力は勿論ですが、協会の運営手法が確立されているからだと思います。即ち、前年実績を評価・改善した新活動計画・予算を代表理事会で決定し、執行部が月毎に実行・記録・報告し、監査・承認を経て次年度へ、というPDCAサイクルが確実に回っています。また毎月の執行部会では、より良き活動、より一層の発展を目指して、「精力を尽した」熱心な議論がなされています。 私個人も同じ考えで生涯柔道を楽しんでいます。年金生活に入ってスケジュール管理を手帳からパソコンに切り替え、柔道主体に半年先までの予定をまず打ち込みます。各月・週初めには口伝会・浜町・丸の内倶楽部の稽古や、月例の二金会・都柔連合同稽古を確認し、全てに年間皆勤を目指し精力を尽しています。日課である早朝散歩とラジオ体操、帰宅後のトレーニングもその一部です。稽古や試合の結果は毎日PCの「柔道日誌」に反省点とともに記録しています。これが自分流「PDCA」であり、「精力を尽す」ですが、残念ながら加齢とともに柔道の質の改善・上達にはなかなか繋がらないのが悩みです。第二の人生と柔道事務局長 森本 薫(神奈川県) 六十歳になって、はい終わり、とばかり、会社を定年となった。当時は高齢者雇用安定法が六十五歳までの雇用を謳っていなかった時代である。 誰が定年などを定めたのか知らぬが、実のところ、困った。まだマンションのローンはたっぷり残っているし、子供もまだ学生だ。高齢者何とか協会や人材銀行、ハローワーク等訪ねまわった。しかし、なかなか自分にピタッとくる仕事はなかった。自分は人との輪を作るのが好きだし、人に会うのが苦にならないので、営業向きかと思い、営業職も当たってみたが、たいがい年齢制限に引っかかった。 あきらめかけたところに高齢者専門の某人材派遣会社の営業職の募集があり、これとばかり、申し込んだら運よく合格。この時ほどうれしかったことはない。しかしその会社も卒業し、現在も人材に関連する仕事に従事しているが、いかに多くのシニア世代の方々が外面はともかく、内心では働く場を求めているかを実感する。ただ、シニア世代にとって仕事をしたくても、体力的に、あるいは精神的に自分になじむ仕事がなかなか見つからないのが実情のようである。 話は柔道にもどるが、柔道のおかげでいろんな方との輪が広がり、自分の人生を豊かにしてくれているのも事実である。柔道をやっていなかったら第二の人生の過ごし方がまるで違ったものになったかもしれない。六十代後半にさしかかり、稽古の回数は少なくなったが、これからの人生、柔道着を着ないで柔道を取るのもいいのではないかと思う。もちろん、実践の部分は残し、いざ鎌倉というときにいつでも立ち上がれるようマスターズにも出場続けるつもりだ。七十歳の柔道愛知県 加古 若子(F9・53㎏)2017 年世界形選手権大会「柔の形」で優勝した石田姉妹と私 私は、和歌山の「第十四回日本マスターズ柔道大会」に七人のグループで参加しました。半分旅行気分で、会場近くの海から上がる日の出を、きれいに写真に撮ることが出来ました 大会前夜は、翌日の試合のことも忘れて宴会に参加、楽しい時間がアットいう間に過ぎてしまいました。それでも一日目の形、二日目の個人戦と、若い