ブックタイトルmasters2018
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masters2018
10会報 <日本マスターズ柔道> 2018年1月9日 柔道も続けることになり、開業後は業界団体の柔道大会に三十年出場してきました。それというのも、柔道を始めた道場の師 故 藤村茂先生(八段)が日頃よく言っておられた「とにかく柔道を続けていれば、いつかは同年代の世界チャンピオンに勝てる時がくるかもしれない。」というお言葉が耳に残っていたからです。 柔道を生涯競技と考えておられ、ご自身も実践されておられました。私自身もなんとか業界の大会に出場を続けていたところ、五十歳を超えてから年代別の近畿大会で勝たせていただき、全国大会では団体優勝をさせていただきました。そして今回、地元和歌山(白浜)でのマスターズ大会に出場させていただき、地元の会場・応援団、運も味方してくれたおかげで勝たせていただきました。 今後は、師匠の言葉を忘れず、生涯スポーツとしての柔道を続け、柔道の競技人口増加のために小・中学生の指導にも力を注ぎたいと考えております。初出場でオール一本勝ち大阪府 田上賢三(M2・81㎏)真中が筆者 十一歳から始めた柔道。現役を引退し、特に目標も無い私に、妻からこんな試合あるよと言われて知ったのがマスターズ柔道大会です。職場の仲間も参加すると言うことで参加を決意しました。 さて、試合出場を決意するまでの自分は、座右の銘でもある『筋肉はアクセサリー』をモットーに筋トレばかりしていて、柔道着に袖を通さないのが当たり前で、柔道着を握らずバーベルばかり握っていました。結局は筋トレと柔道の両立が難しく、しんどく辛い柔道の稽古から逃げていました。しかし、試合出場が決まった以上そうは言ってられません、なんたって私はパフォーマーだからです。応援してくれる人に最高のパフォーマンスを見せる、記録よりも記憶です。どれだけ試合会場で記憶に残るパフォーマンスをして、応援してくれるファン(仲間)に喜んでもらうか、もはや意識の高さはEXILE並みのパフォーマーです。 でも、久々の柔道は本当に辛かったです、こんなにも体が言うことを聞いてくれないとは思いませんでした。やはり社会人になり仕事と家庭を両立するなかで、いかに自分で時間作り稽古に費やすか、これが難しい。また、マスターズ選手の永遠の課題ではないでしょうか。 試合結果は、お陰さまでどうにかオール一本勝ちで初出場初優勝をすることが出来ました。これで柔道をしている子供たちにも威厳が保てそうです。そして、好きな柔道を好きなように続けさせてもらった妻には感謝です。 最後になりますが、マスターズに出場する歳になるまで、どうして柔道を二十年以上も続けることができたのだろうか。勝てば喜び負ければ悔しい。でも、それだけじゃ続ける事ができなかったはずです。 じゃあ何だと思います? それは応援に来てくれる家族、仲間に最高のパフォーマンスを見せて、喜んでもらう、これが最高に気持ちいい。 なんたって私はパフォーマーですから。第十四回 日本マスターズ柔道白浜大会に出場して兵庫県 堀内 真(M2・100㎏超) 平成二十九年六月、私は、日本マスターズ柔道大会に初めて参加させていただきました以前から、三十歳以上の柔道家を対象とした大会があることを存じており、また、大学の同級生が既に四回出場しておりましたので、興味を持って出場機会をうかがっていたところ、今回、関西で開催されるに当たり、同じく関西在住の大学の先輩と誘い合わせて出場することとなりました。出場した階級はM2・100キロ超級で、M2では最年長であることに一抹の不安を覚えながら畳に上がりましたが、なんとか三試合を戦い抜くことができ、優勝することができました。 試合となれば、やはり勝ちたい気持ちが湧きあがりますが、このマスターズ大会の会場では、どの選手も、勝っても負けても、充実した表情で畳から降りてくる姿が印象的であり、私自身も、優勝できたうれしさもありましたが、それ以上に、これまで試合から遠ざかっていた分、同年代の選手と思い切り試合ができた喜びの方が大きく感じられました。 現在の私は、実業団選手を退いた後、転職し、勤務の傍ら職場の若い職員に指導をする日々を送っております。現在の職場は、武道が必須で、職員は柔道部か剣道部に入部しなければなりませんが、若い職員の大半は、社会人になってから習い始めた者ですので、指導には工夫が求められます。これまで柔道に縁のなかった人に、いかに興味を持たせて長く続けてもらえるか、さらには、強くなって試合