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概要

masters2017

6会報<日本マスターズ柔道>2017年1月31日悪しき部分については、半世紀以上柔道を嗜んでいる一柔道家のたわ言としてお読み下さい。1何故、中高生の死亡事故が防げないか。畳を柔らかいものにすれば、防げることが分かっているのに、何故全柔連や講道館でその基準作りをしないのか。半数が大外刈りが原因であることが分かっているなら、子供の大外刈りを、何故禁止しないのか。蟹挟みは禁止したのに。2何故、「帯より下に手を触れると反則」というルールを認めたのか。柔道経験のない者が決めたに違いないこのようなルールを、何故IJFに決めさせたのか。3何故、柔道の試合の種類が少ないのか。水泳四十六種、陸上四十七種もの競技があるのに、何故柔道では体重別だけなのか。七帝ルールもよし、ブラジリアン柔術ルールもそのまま使える。4何故、青色柔道着が講道館で禁止されるのか百九十八ヶ国で認められ、オリンピックや世界選手権でも認めているのに、理由が分からない。5何故、日本ではプロの柔道家が生まれないのか。柔道を教えて生活できるようなシステムが出来れば、柔道は更に進化する。ファミリー柔道と将来の夢監事役田英穂(埼玉県)昨年はリオ五輪で柔道界も大いに盛り上がりました。そして柔道始め多くの種目で、ファミリーの支援によってメダリストとなった事例が華やかに報じられました。そんな例とはレベルが全く異なりますが、我が家のささやかなファミリー柔道でも、昨年喜ばしい初体験が三件ありました。1六月、第十三回日本マスターズ大会に次男が初参加し、二世代同時出場が実現。倶楽部大会や都内大会では過去にもあったが、全国レベルの大会では初めて。しばらく続くか。2八月、丸の内柔道倶楽部暑中稽古に、次男が小学二~五年の孫三人を連れて参加し、父・子・孫の三世代稽古が初めて実現。孫達の礼儀正しく素直な柔道スタイルに満足。3八月、マスターズ勝浦合宿に、長男と中学二年の孫及びその柔道仲間が参加。ここでも三世代稽古実現。初段取り立ての孫に散々投げられ、悔しさと頼もしさを実感。「小人半額」の提案にて実現した中学校柔道部員の合宿初参加。バーベキューも好評。その昔、三十五歳で四国徳島の会社柔道部の現役を引退し、誘われて地元の少年教室、中学校柔道部の指導者となりました。そこに息子二人が相次いで合流し、四国での親子二世代柔道が高校卒業まで約十五年続きました。舞台は関東に移り、次男は丸の内倶楽部で柔道に復帰し、長男は付添人として、共にその子供を地元道場に通わせています。関東での三世代柔道も間もなく十年となりますが、親・子・孫の同時稽古は初めてでした。勝浦合宿に参加した孫達が柔道を続けてマスターズ大会に出場するとしたら、あと十五年かかります。私の年齢から十五年後の三世代同時出場はとても無理ですが、彼らの試合は観戦できるかもしれません。更に十年すれば四代目の稽古が見られるかも知れません。それにはまずマスターズ協会・大会の永続・発展と自分自身の長寿が大前提となります。遥か先のその夢に向け、日々の健康保持に努めつつ、眼前の活動に微力を尽くしたいと思います。高齢社会におけるマスターズ柔道の意義事務局長森本薫(神奈川)少子高齢化社会の到来が叫ばれて久しいが、確かにこのままでは日本人は平気で九十歳、百歳まで長生きする時代が迫っている。かつての様に六十歳で定年退職し、その後は悠々自適、晴耕雨読でのんびり過ごすことなどは夢のまた夢の世の中になってきた。これからは健康でありさえすれば、少なくとも七十歳くらい迄働かなければ日本の年金財政がそもそも成り立たない。六十歳、あるいは六十五歳以降を第二の人生と呼ぶならば、第二の人生を充実して過ごすためには、ある程度若いころからの助走期間が必要と思う。それは心の準備、体の準備、社会参加の準備ととらえている。三十歳から参加できるマスターズ柔道はまさに体の準備に最適である。また柔道を通じていろんな人との巡り合いによって心の豊かさももたらせてくれる。さらに社会参加であるが、何を行うにしてもある程度の先立つものが必要であり、毎年マスターズ柔道の大会に向けて経済的な準備が必要となるが、そのためにも社会参加し、できれば働き、税金を納めることも必要では