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概要

masters2017

会報<日本マスターズ柔道>2017年1月31日5新年のご挨拶日本マスターズ柔道協会前会長清家春夫新年、明けましておめでとうございます。清々しい気持ちで平成二十九年の新春を迎えられたことをお慶び申し上げます。本年も皆様にとりましてより良き年になりますよう祈念申し上げます。私は、昨年十二月末で会長を辞し、新年から三橋英夫専務理事に会長をバトンタッチいたしました。三年前に清水正敬会長の後を受けて会長に就任する際、任期三年間のお約束で職を引受け、会員の皆様のお力添えのもと、大過なく任務を終えることができました。三橋英夫新会長は、専務理事として三年間各種大会・合同稽古等で活躍しながら執行部の中心的な役割を果たし、立派な成果を挙げていただきました。今後のご活躍に大いに期待しています。小林潔司前事務局長は、大会運営の準備、事務局の体制強化等で活躍していただきました。各役員のご活躍とご協力に感謝の意を表するとともに、会員皆様のご協力・ご支援に対し心から感謝し、厚く御礼を申し上げます。三年間の新たな取組み事業として、発足以来十二年ぶりの会則の見直しと改定、新執行部の充実・強化、勝浦合宿の実施、ホームページの充実による広報活動の強化、大会名称を変更しての二〇一四年日本ベテランズ゙国際柔道大会(第十一回日本マスターズ柔道大会)の開催、佐賀県嬉野市での二〇一五年日本ベテランズ国際柔道大会(第十二回日本マスターズ柔道大会)の開催、二〇一四年スペイン・マラガで開催された第6回国際ベテランズ柔道大会への参加、「日本マスターズ柔道十二年の歩み」記念誌の発行、講道館での二〇一六年日本ベテランズ国際柔道大会(第13回日本マスターズ柔道大会)の開催、同年十一月アメリカ・フォートローダーデールで開催された第8回国際ベテランズ柔道大会への参加、二〇一七年6月和歌山県白浜町での二〇一七年日本ベテランズ国際柔道大会(第十四回日本マスターズ柔道大会)開催の決定等マスターズ柔道を発展・普及するための活動及び大会・懇親会を通じて会員相互の交流と親睦、国際交流等を積極的に行ってきました。今後の課題は、新しい若手の人材を加えた新執行部が創立以来の歴史と伝統を継承し、会員の理解と協力を得ながらさらに創造を加え、マスターズ柔道をより一層発展させていくことだと思います。当協会の存在価値は、会長以下各役員、各会員が大会や稽古に積極的に参加、生涯柔道を実践し、柔道の普及・振興に貢献していることにあります。日本マスターズ柔道協会は、発足以来今日まで十四年の歴史と伝統を築いてきました。当協会の目的は、生涯柔道を目標とするマスターズ柔道の普及・振興、会員の心身の健全な発展と会員相互の友好親善を図るとともに青少年の健全育成に寄与することにあります。今日、日本の柔道人口が減少傾向にある中、平成三十二年(二〇二〇年)の東京オリンピック開催に向けて、日本柔道の充実・強化が大きな課題になっています。その対策の一つが、マスターズ柔道の普及・振興であると思います。マスターズ柔道を活性化しながら柔道人口の底辺を拡大し、柔道愛好家・柔道の支援者等を増やしていくことが必要です。マスターズ柔道の裾野は年々広がりを見せていますが、さらに生涯柔道を目指し、継続する人を増やしていくためには、学生時代や社会人として柔道を修業し、その後中断している人達に復帰してもらうことが重要です。中でも、自衛官、警察官、消防官、刑務官、税関職員等組織的に柔道の振興に力を入れている団体・個人に働きかけていくことも検討すべきだと思います。むすびに、新執行部が新たな諸問題にも前向きに取組み、マスターズ柔道の普及・振興のために献身的なご努力とさらなるご活躍を期待しています。日本マスターズ柔道協会の益々のご発展と関係各位のご活躍をご祈念申し上げます。柔道について思うこと副会長吉成隆杜(東京都)リオのオリンピックでは、柔道で獲得できたメダルの数は目標を達成できたようですが、半世紀前の東京オリンピックのへーシンク対神永戦を見た時に私が感じたことは、「柔道が変わってしまった」ということに尽きます。良きにつけ悪しきにつけ。良き部分は、IJF加盟国が百九十九ヶ国と、国連加盟国百九十六ヶ国を上回るという現状は、スポーツの中でも群を抜いた存在になりました。嘉納治五郎師範が、明治末期から世界各地に柔道家を派遣し柔道を広めた志と功績の偉大さは、計り知れません。