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概要

masters2017

会報<日本マスターズ柔道>2017年1月31日39のが、「その費用はどこから出るの?」という世間からの質問。今回は、四年前まで顧問として勤めていた会社の会長が、最近海外試合から遠ざかっていた私に対し、「経費は援助するから出場を!」との一声で実現。また、同様に、指導する柔道教室の社長から支援を受け出場された東京都の佐藤五段もいたが、残念ながら一回戦敗退。メダルは逸したものの平素の貢献度からの援助であり、胸を張って帰国の途にと皆んなで激励。お互い、今後も「がんばれ日本柔道」の支援者を一人でも増やす努力を続けてまいりたいものです。なお、もう一人、わがままを認めて支援してくれた妻にも感謝。(滋賀県柔道連盟顧問・北桐館びわ道場塾長)「国際ベテランズ柔道大会参戦記」岩手県鬼柳一宇米国(フロリダ)で開催された国際ベテランズ柔道大会を終え、今年目標としていた高段者大会(県・東北・全国)、マスターズ大会(国内・国際)の五大会全ての試合を戦い切る事が出来ました。フロリダでは幸運にも優勝することが出来、世界大会では七個目の金メダルとなりました。今回の大会では私の階級(M10)が実際に試合をした最高齢階級で、M11は戦う事なく栄誉表彰で済まされています。然しこの判断は、私に言わせれば明らかに誤りであると考えます。出場選手は生涯柔道を目指し、日常生活での節制、修練を積み重ね自己責任の覚悟で出場したのです。このような生涯柔道の意義を理解せず、欧米の合理主義で勝手に処理してしまう事は、多くの高齢柔道家の日常修練に対する意欲を奪う事になると考えます。柔道発祥国の日本として、嘉納師範が残した「精力善用、自他共栄を具現する生涯柔道こそが柔道修行の究極の目的である」ことを世界に向かって訴えて行くべきと思います。帰国したところ「第50回グッドカンパニー大賞・グランプリ」受賞決定の連絡が入りました。サラリーマンの枠からはみ出し、三十歳の時に岩手に流れ着いて独立創業し経営者と柔道家の二足の草鞋で過ごして来ました。日本人男子の平均寿命から逆算すれば残命はあと数年、会社については創業社長ながら持株ゼロ、次世代にも代表権を持たせ身軽になっています。但し柔道家としては、生涯柔道を目指し更なる修練を続ける覚悟ですので今後とも宜しくお願い致します。第八回ベテランズ国際柔道大会に参加して茨城県杉原尚私達大会参加者一行(十六名)は、平成二十八年十一月十六日に成田空港をたって、一路アメリカはフロリダ州第二の都市フォートローダーデールに飛び立った。途中乗り継ぎのダラス空港で、アクシデントがあったものの、約十二時間遅れで、現地時間午後十一時に到着した。チェックインして即入床した。翌十七日は選手登録、会場は長蛇の列、三時間待ちで何とか登録した。十八日はM6~M11の試合日、朝食をすませ、午前八時四十分にホテルを出て会場に向かった。着後すぐに着替え、ウオーミングアップをすませた。試合場は、五試合場が奇麗に整備されていた。試合場をバックに記念写真を一枚、あとは開会を待つのみであった。開会直前にM11の出場者は四名であることが分かった。四名全員に特別賞が用意されているとのこと、ケース入りメダルを見せられ、四名全員にこのメダルが授与されるので、試合はケガをすると大変、アメリカは医療費が高い、あんに辞退するよう説明があった模様。私は辞退しない旨話したが、すでに三名は辞退しているので、試合はできないとのこと。非常に不満であったが諦めざるを得ない状況にあった。考えるに、今日の試合を目ざして毎日の健康と体重管理をいたし、試合日には体調をベストで臨んでいるのに、辞退の話は残念至極であった。私は試合のために、わざわざ日本からアメリカへ時間とお金をかけてやって来た。勝負やメダルは別にして、試合だけはやって帰りたかった。人間は毅然と生きる為には、年に何回かは一心に戦う時が必要だと思っている。特別賞は開催都市の特別のはからいで有難いことではあるが、辞退への誘導だけは頂けなかった。翌十九日は、マイアミへ飛んで即市内観光、二十日はキーウェストとセブンマイルブリッジ観光である。これは又何年か前に観光した場所やむを得ず皆と共に行動した。二十一日の観光は、はじめての観光地、エバーグレイズ国立