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概要

masters2017

会報<日本マスターズ柔道>2017年1月31日11私とマスターズ「柔道への思い」兵庫県北尾浩私とマスターズ大会との出会いは、講道館発行の月刊誌「柔道」に掲載された野口前会長の大会紹介記事でした。高年齢でも自由に参加できると知り、第三回岡山大会から十一年連続出場し、何とか毎回メダルを頂いております。島根県での学生時代に柔道と出会い、六年間の部活稽古に励み、曲がりなりにもインターハイ出場と弐段取得を果たしました。未熟な私に真の柔道を教えて頂いた最愛の恩師、岡進さん、落合祥成さん。遠く離れた西宮から郷里島根のお二人に対し、柔道との出会いを提供して頂いた御恩を、何十年経過した今でも決して忘れる事はありません。今でも道着を纏えば思い出し、本当に心から感謝の念で一杯です。卒業後は兵庫県で会社員として勤務し、仕事に追われ機会もなく、三十年もの月日が流れました。平成十六年四十九歳の時、偶然にも地元少年柔道と出会い、クラブコーチ、監督、代表者を経て現在に至っております。小学生指導の傍ら、各種大会にも積極的に出場し続け、何とか生涯の目標とした六十歳までの五段取得と、東京の聖地「講道館」の青畳を踏んで高段者大会へ出場したいとの大きな野望を持つに至りました。結果、夢が叶い、自分の人生を自分の力で極め、思いを達成することの喜びを体験しました。目標を持ち続け努力を重ねる事がいかに大切か、柔道を通じて教えて貰いました。そして今後も、柔道の良さを一人でも多くの子供達に伝えたく、気持ちが強く心やさしい、苦しさにも決して負けない逞しい立派な大人へと導いていける様、誠心誠意出来る限りの奉仕をしようと誓いました。私が受けた恩師からの愛情を、これからは若い将来ある子供達へ少しでも伝えていけたらなと思っています。それもひとえに、家の用事も全くせず、休日には練習・指導へと出かける私に対して、文句を言いながらも心よく送り出してくれる最愛の家内の協力があればこそできる事です。今は照れて言葉にはとても言えませんが、心の中では感謝の気持を常に抱いています。周りの支えがあってこそ、今の私が存在しています。人生常に感謝です。最後に、心身共に健康で来年の第十四回大会のへの参加が叶う様、今後も日々精進する覚悟です。変わったこと・変わらぬこと埼玉県鈴木禎第十三回大会で十回出場を果たすことが出来ました。そこで初回の浜北大会の頃から今大会にかけて、変わったことや変わらぬことについて思いついた印象を挙げさせて頂きます。当初、マスターズ大会は前年の国体会場を使用し、全国をまわってマスターズ協会及び大会を認知させ普及していくことを構想しました。それが回を重ねるうちに全柔連が注目するコンテンツに急成長。その後、全柔連主管の大会となり、講道館で開催されるようになり、加えて五段以下の昇段対象の試合までになりました。また当初、階級に無差別級がありました。その試合は日曜に行われ、スケジュール的に土曜の試合に間に合わない場合も出場出来、出場回数を更新するのに役立ち(?)ました。しかし、当然大柄な相手と対戦するわけで試合結果は厳しいものでした。団体戦は現在、大会の華ですが当初はそうではありませんでした。形と個人戦がメインだったと記憶しています。その記憶を引きずっている為か個人的に団体戦に対してピンと来ていない感覚が今だにあります。が、これは大会の発展を否定するものではありません。個人的ついでですが、当方は若干の体重減に成功し、昨年から体重別で一階級下の試合に出られるようになりました。試合結果は別にして肉体的・精神的にやはり負担は少くなりました。出来ればもう一階級下げたいものですがはたして・・・?変わらぬこととして、当初から試合は国際ルールのトーナメント方式で試合数は出場者毎に異なり、既存の高段者大会と一線を画します。これが昇段対象試合になったことは日本柔道において歴史的なことです。その意味においては変わったことかもしれません。今後に望むこととして、これからも日本各地で大会を開催して頂きたいと思います。認知と普及は勿論ですが、訪れたことの無い土地で大会が開催されることによりそこを訪れる愉しみが生まれます。国内では神戸より西に行ったことがなかった当方が大会のお陰で九州を二度も訪れることができました。北海道や四国も訪れてみたいものです。地方開催となると、出場者数の少なさや審判員派遣の手間等短期的な問題はあるとは思いますが、変わらぬまま続けていただきたいと願います。