ブックタイトルmasters2017

概要

masters2017

10会報<日本マスターズ柔道>２０１７年１月３１日さって下さい。『船瀬俊介やってみました一日一食たけしもタモリも一日一食』皆さまの健康長寿をこ祈念いたします。二〇一六年日本ベテランズ国際柔道大会・第十三回日本マスターズ柔道大会参戦記兵庫県山本昭六月十八日十九日の二日間、柔道の総本山講道館で開催されました。初日は団体戦で兵庫柔錬会の副将として出場し、何とか一回戦は突破しましたが、二回戦は地元強豪の東京武道館柔友会です。副将戦の相手は現役時代大学で活躍された私より七歳下との情報です。果敢に挑んだものの、優劣は付かず引き分けに終わり、チームは二―三で敗退です。翌日の個人戦は?90kgに出場、なんと出場選手十名中五名が過去の日本マスターズ大会で優勝経験のある強敵揃いです。特に三回戦は、十六年四月二十八日の全国高段者大会八段の部で、開始ニ十数秒で巴投げでの一本勝ちされた先生です。過去二度の対戦では岡山・姫路大会で何とか辛勝しましたが難敵です。試合開始早々、場外で指導一を取られ万事休す。少し焦りましたが互いに技の攻防を繰り返した直後、主審の『待て』が入り、主審・副審が協議した結果、相手に反則が有り、私の反則勝ちとなりました。決勝戦は予想通り神薗先生で、過去に三敗しており苦手意識が有りますが、試合時間一分過ぎたところで、左大内刈りで技有りを取られ銀メダルに終わりました。昨年の佐賀大会では一回戦指導一の判定負けで悔しい思いをしましたが、私の尊敬する香川県の来田先生から教えて頂いた『負けたら最後じゃない、諦めたら最後だ』を実践出来て良かったと思います。マスターズ入会十六年埼玉県勝呂孝私は発足当時からマスターズ柔道に入会していたので通算十六年になる。この間、多数の皆さんのお世話になり、ご指導いただいた。発足当時の会長、副会長だった野口宏水氏、清水正敬氏のご苦労に感謝したい。お陰様で今日のマスターズの発展がある。マスターズ国内大会のほか、海外試合も以下の通り経験した。第七回カナダ、トロント第八回フランストゥール第十回ベネルックス三国ブリュッセル、ルクセンブルグ、アムステルダム第十二回カナダ、モントリオール七十歳を境に収入は年金のみとなり、海外試合は苦しくなった。四回の海外遠征はそれぞれに印象深く、思い出の多い楽しい旅行であつた。特にモントリオールでは中村浩之氏の運営する「志導館」を訪問したことが印象深い。中村氏は日本大学出身で、私の郷里出身の柔道家山口友孝氏の後輩にあたる。カナダ柔道界では超有名人である。又、山口氏もまたメキシコ柔道を十数年にわたって指導し、帰国後、郷里でメキシコ風ぺンションを経営している。近年再び招かれて同国大統領から勲章を授与された「メキシコ柔道の父」と呼ばれている柔道家である。私は山口氏から中村氏に手紙を託され、モントリオールで歓迎された。その他でも海外で柔道普及に情熱をかけている方々を訪問した。ラオスでは坂東氏、菊池氏が現地で指導され、インドネシアの仙石常夫氏は同国への長年の功績に対し、本年（平成二十八年）日本の外務大臣表彰を受けたほか、なんと叙勲「瑞宝双光章」を受賞され、彼のバリ島道場他インドネシア全土で今なお柔道を指導中である。仙石氏が講道館指導員であったころ、お世話になったマスターズの会員諸氏も多いと思われる。この人と高田勝善氏による迫力ある護身術演武は今でも語り草になっている。これら海外で日本人指導の道場ではすべてオリンピック選手を輩出している。「柔道をしている人たちは皆親切で優しいね」とクラス会で言われた。??●??●??●??柔道を通じて多くの師、友人を得ることが出来たことを心底ありがたく思っている。「友人は宝だ」と言った人がいる。お金はなくともこの貴重な宝を抱いて来世へ登ってゆきたい。アメリカの大統領選挙後、誰もが先行きに不安を抱く今日、日本伝統のサムライ魂が今こそその揺るがぬ真価を示したいと切に願う。マスターズ柔道の一層の発展を望み、諸氏、諸兄に深謝申し上げる。マスターズ柔道、わが師、わが友??●??●??●??右から２番目が筆者